2024年2月20日、シンガポール金融管理局(MAS)は、金融機関のCEOに対し、「量子関連のサイバーセキュリ ティリスクへの対応に関する勧告(Advisory On Addressing The Cybersecurity Risks Associated With Quantum)」(以下、「勧告」)に関する通達(MAS/TCRS/2024/01号)を発出し、量子コンピューティン グの発展から生じるサイバーセキュリティリスクへの対応を金融機関に強く促すとともに、検討すべき緩和策を明 らかにしました。
MAS勧告は、量子コンピュータの登場によって顕在化するリスク、特に現在の公開鍵基盤で広く使用されている 従来型の非対称暗号に対する脅威に焦点を当て、クリプトアジリティ(暗号の俊敏性)の確保と量子セキュリティ の実装という2つの中核的な推奨事項を提示しています。