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Thales News Release

タレス、クラウド決済インフラストラクチャの導入促進を支援する 新サービス「payShieldクラウドHSM」の発売を開始

August 22, 2023

  • クラウドベースの決済用HSMは優れた柔軟性や拡張性、市場投入までの速さを実現
  • 月額サブスクリプションサービスは、マルチクラウド実装のためAzureやAWS、グーグル・クラウドプラットフォームと統合済み
  • 決済セキュリティへのより迅速かつ機敏なアプローチを可能に

デジタルセキュリティの世界的リーダー企業であるタレスは、本日、「タレス・payShieldクラウドHSM」 の発売を発表しました。本サービスは、市場をリードするpayShield 10K決済用ハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)テクノロジーに基づいて構築された、サブスクリプション型のデジタル決済セキュリティサービスです。顧客のクラウドベースの決済インフラストラクチャ導入促進を支援します。

決済用HSMのノウハウをクラウドに導入

タレスの決済用HSMは、30年以上にわたり暗号キーと機密データを保護し、オンラインと対面の両方で安全な決済プロセスの促進にご活用頂いています。新しいサービスでは、タレスのオンプレミス決済用HSMの世界的な展開における長期的な成功を活かし、迅速な導入や柔軟性の向上に加え、アマゾン・ウェブサービス(AWS)やMicrosoft Azure、グーグル・クラウドプラットフォーム(GCP)といった主要なクラウドプロバイダーとのシームレスな統合が提供されます。

payShieldクラウドHSMサービスはハイブリッド展開で使用できるため、既存の顧客はオンプレミスのHSMインフラストラクチャへの中断を防止しながら任意のアプリケーションを自身のペースでクラウドに移行できます。同サービスは数分で導入可能であり、セキュリティや信頼性、職務分掌だけではなく、アメリカン・エキスプレスやディスカバー、JCB、マスターカード、ユニオンペイ、Visaなどの主要な決済ブランドのニーズに対応する機能を瞬時に提供できます。

セキュリティを犠牲にしない柔軟性

payShieldクラウドHSMサービスは決済のセキュリティに関する企業のニーズを満たす代替手段です。複数の場所やアプリケーションでの実稼働HSMの共有が簡素化されるため、復元力やバックアップ、容量確保のために、より多くのHSMを迅速に追加することが可能です。同サービスは現在、アメリカおよびEU地域において複数のデータセンターで対応されています。今後はさらに多くのデータセンターの配置も計画中であり、複雑化するデータ主権に対処する企業を支援しています。このデータセンターは、決済処理に不可欠なPCI PINセキュリティといった重要なデータセキュリティ監査基準に準拠しています。

タレスのデータセキュリティ製品担当副社長を務めるトッド・ムーア(Todd Moore)は次のように述べています。 「業界や地域を問わず、デジタルサービスはオンプレミスからクラウドベースのサービスへ着実に移行しています。決済ソリューションも例外ではありません。当社のクラウドベースのpayShield 10K HSMサービスは、オンラインおよび対面での決済を容易にする、柔軟で完全に準拠した新しいソリューションを提供します。この新サービスでは、例えば、主要なクラウドプラットフォームを使用した低遅延オペレーション機能など、顧客が当社の決済用HSMプラットフォームに求める優れた機能が提供されます」

プライム・ファクターズの製品およびサービス担当副社長を務めるホセ・ディアス(Jose Diaz)氏は次のように述べています。 「タレスとの数十年にわたる協働関係を継続し、プライム・ファクターズは、タレス・payShieldクラウドHSMサービスを使用したバンクカード・セキュリティシステム(BCSS)の検査に成功しました。BCSSの顧客はクラウドでpayShieldの全機能を活用できるだけでなく、payShield HSMの使用によりハイブリッド環境全体でこれをシームレスに行うことができます。BCSSで、オンプレミスやクラウドにおけるタレスの決済用HSMの使用が簡単かつ柔軟に管理でき、ある環境または別の環境における特定の機能の指定、またはクラウドやローカルのpayShield HSM間の負荷分散機能の指定が可能です」

利用について

payShieldクラウドHSMサービスは、マルチクラウド環境に移行中のお客様やハイブリッドアプローチを採用するタレスの既存顧客の皆様に加え、クラウドサービスの決済セキュリティアプローチを求める新規のお客様も利用可能です。既存のpayShieldをご利用の場合、本サービスでは、既存のカスタムコードを含むオンプレミスのpayShield HSMとの完全な下位互換性が提供されます。詳細情報については、https://cpl.thalesgroup.com/ja/encryption/hardware-security-modules/payment-hsms/payshield-cloud-hsmをご覧ください。

タレスグループについて

タレス(本社:フランス・パリ、Euronext Paris: HO)は、防衛・セキュリティ、航空・宇宙、デジタルアイデンティティ・セキュリティの3つの領域における先端技術で世界をリードしているグローバル企業です。世界をより安全で、より環境に優しく、より包括的にすることに役立つ製品およびソリューションを開発しています。 タレスグループは、研究開発に関して、特に量子技術、エッジコンピューティング、6G、サイバーセキュリティなどの主要分野に、年間40億ユーロ近くを投資しています。 68カ国に7万7,000人の従業員を擁するタレスの2022年度売上高は、176億ユーロを記録しています。

タレスDISジャパン(株) クラウドプロテクション&ライセンシング事業部門について

タレスDISジャパン(株)のクラウドプロテクション&ライセンシング事業部門は、サイバーセキュリティソリューションの提供を担っており、クラウドからデータセンター、オンプレミスなどの様々な場所に保管または移動しているデータの暗号化やトークン化とHSMによる鍵管理、多要素認証と認証トークンの提供により多くの組織の重要データを保護しています。日本国内においては政府機関、金融機関、大手製造業、流通を含む様々な業種にて採用されています。