マルチクラウド世界における
データセキュリティと主権の課題
2023年タレス クラウドセキュリティグローバル調査」のデータが伝える重要なテーマがあるとすれば、それは世界がクラウドファースト、マルチクラウドになり、クラウドのセキュリティを確保することがより複雑になっているということです。18カ国約3,000人の回答者を対象としたこの調査の最新版では、現代のデジタルインフラストラクチャやサービスで重要な要素となっているクラウド環境におけるセキュリティの課題について考察しています。全体的なクラウドセキュリティ体制は前年に比べて改善されたものの、クラウド運用の簡素化とセキュリティ確保、特に人的ミスへの対処に関しては、まだやるべきことがあります。マルチクラウドの運用には複雑さが伴いますが、クラウド環境を効率的かつ効果的に保護するには、この複雑さを緩和する必要があります。
世界の約3,000人のセキュリティ専門家を対象とした調査に基づく、S&P Global Market Intelligenceによる分析
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2023年タレス
クラウドセキュリティ調査
– グローバル市場版
この調査によると、組織は動的なマルチクラウド環境で事業を展開しており、オンデマンドのITインフラストラクチャやサービスへのシームレスで効率的なアクセスを求めています。
主な調査結果
マルチクラウドは現実のものである。
79%
クラウドインフラストラクチャプロバイダーの平均数は2社を超えています(2.3社)。今年の回答者の4分の3以上(79%)が複数のクラウドプロバイダーを利用しています。

人間はミスをする生き物:
クラウドデータ侵害の最大の根本原因は人的ミス
2番目に多かった脆弱性の悪用(21%)を大きく引き離しています。
55%
クラウド上のデータ保護は、より複雑化すると見られている。
たった2年前の46%から55%にまで増加しました。
クラウド上の機密データの劇的な増加が報告されている。
75%の回答者が、クラウドに保存されているデータの40%以上が機密データであると答えており、2021年の49%から増加しています。
SaaSの利用が拡大している。
97SaaSアプリケーションの利用報告は拡大しており、アプリケーションの平均数は97個に増え、データ保護が必要な使用場所の数も増加しています。
38%
攻撃者の主な標的として最も多くの票を集めたのはSaaSアプリケーション(38%が標的の第1位に順位付け)、僅差でクラウドベースのストレージ(36%が標的の第1位に順位付け)でした。
クラウド利用をめぐるデジタル主権の問題が、さまざまな面で拡大している。

回答者は、クラウドプロバイダーに依存した暗号鍵管理の利用が多いと回答しており、同時に主権の要件に対する懸念も高まっています。
83%が、クラウド導入における主権の影響を懸念しています。