PCI HSM仕様は、特に決済業界向けのHSMに関する一連の論理的・物理的セキュリティコンプライアンス標準を定義しています。コンプライアンス認証は、これらの基準を満たすかどうかによって決定されます。
タレスのpayShield 9000 HSMは、PCI HSM標準に対して初めて認証されたHSMの1つで、次のような決済プロセスに関する基本要件が含まれます。
HSMは決済を保護する上で重要な役割を果たすため、HSM自体が製造から出荷、運用、廃止に至るまでのライフサイクル全体を通じて安全に保たれることが不可欠です。PCI HSMコンプライアンス認証標準はHSMベンダーに、一連の厳格なセキュリティ要件と、それらの要件に対してプラットフォームを評価するための厳格なプロセスを提供します。
PCI HSMコンプライアンス認証は、PIN処理、カード検証、カード作成、ATM取引、キャッシュカードの再読み込み、鍵生成などさまざまな決済プロセスの基本要件になってきています。
payShield 10K HSMには、PCI HSM標準に認証された機能豊富なソフトウェアが搭載されており、以下のプロセスなどに対応しています。
PCI HSMに準拠するには、プラットフォームは次の物理的セキュリティ要件を満たす必要があります。
HSMのソフトウェア、構成、管理は、次の論理的セキュリティ要件を満たす必要があります。
HSMベンダーは、製造から梱包、エンドユーザーへの出荷に至るまで、HSMが常に保護された状態を維持できるように、効果的なプロセスが実施されているという証拠をPCI HSM評価チームに提供する必要があります。
これまでで最も包括的なデータプライバシー基準とされるGDPRは、組織がどこの国にあろうとも、EU市民の個人データを保持する全ての組織に対応を求められます。
クレジットカード及びデビットカードの決済処理事業者は、アカウントデータの処理、保存および送信に関する厳格なPCIDSSコンプライアンス要件に準拠する必要があります。
個人情報漏えいが発生した場合に、データ侵害報告義務の要件は、世界中の国々によって制定されています。それは管轄国で違いはありますが、ほぼ全てに「セーフハーバー」条項が含まれています。