モバイルPOS(mPOS)は、対面環境でのカードの受け入れを拡大する柔軟性に優れた低コストの方法です。ハードウェア暗号化テクノロジーを使用し、信頼されていないネットワーク全体で信頼されていないデバイスをスムーズに使用できるようにします。mPOSエコシステムにおけるタレスのHSMの役割を以下にまとめております。
頻繁に実店舗以外で発生する小規模事業者が関与するトランザクションの多くには、mPOSソリューションは使用されていません。代わりにこれらのトランザクションは、クレジットカードやデビットカードではなく現金を使用して行われます。この状況は従来の銀行アクワイアラーや決済サービスプロバイダー(PSP)に、カードベースの受け入れソリューションを取り入れる非常に大きな市場をもたらします。
しかし、事業者にはそれほどコストがかからない一方、決済システムには高レベルのセキュリティが必要になるという潜在的に競合する2つの要素が絡んでおり、その実現は容易ではありません。
長年にわたり従来のPOS(Point of Sale)端末は高いコスト、長期契約の必要性、制限のあるユーザーインターフェース、PCI DSSのコンプライアンス要件を理由に小規模事業者から拒否されてきました。今日の決済業界では、従来のPOS端末を置き換えまたは補完するためにモバイルPOS(Point of Sale)テクノロジーを採用するという動きが顕著になっています。
タレスのpayShield ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)は、決済サービスプロバイダー(PSP)が初めてカード決済を採用する企業を含む多くの事業者に対して安全なモバイルPOS(mPOS)ソリューションを提供できるようサポートしています。HSMはPSPに対して、カードリーダー用キーの管理、事業者から受け取った暗号化されたトランザクションデータの復号化、PINベースのオンライントランザクション用のPINブロックの変換という、3つの重要な機能を実行します。payShield HSMは、mPOSトランザクションで使用されるさまざまなアルゴリズムとキーの管理方法をサポートすることに加えて、関連するすべての決済セキュリティ認定基準(FIPS140-2レベル3およびPCI HSM)に準拠し、必要に応じて個々のPSP要件を満たせるようカスタム機能を追加することができます。タレスはmPOSエコシステムのさまざまなパートナーと協力して、すべてのPSPが幅広いカードリーダーの選択肢の中から選択できるようにし、統合リスクを最小限に抑えた高速かつ効率的で実績のある安全なmPOSソリューションを提供します。