Luna 8 Network HSMとは?
Luna 8 Network HSMは、タレスが新たに開発したHSMプラットフォームを基盤とする、Luna HSM テクノロジーの次世代モデルです。暗号鍵、アイデンティティ、アプリケーション、デジタルトランザクションの保護を目的に設計されたLuna 8は、量子対応のセキュリティとクリプトアジリティ、高い運用効率と拡張性に優れたパフォーマンスを兼ね備え、将来の暗号技術の課題に備えられるよう支援します。
暗号基盤を最新化する組織にとって、統合、自動化、拡張性はますます重要な検討事項となっています。Luna 8は、ポスト量子暗号(PQC)への対応と、進化し続けるセキュリティ要件に適応するために必要な柔軟性を兼ね備えています”
Luna 8 Network HSMの特徴とメリット
ポスト量子時代に対応するHSM
タレスが数十年にわたって培ってきた暗号技術に関する専門知識を基盤に、Luna 8は、
世界最高レベルのセキュリティ認証基準に対応するよう設計されており、
ポスト量子暗号への高速対応をはじめ、業界をリードするパフォーマンスを実現します。
量子安全かつ将来を見据えた設計
Luna 8は、PQCへのネイティブ対応、量子安全な保護機能、拡張性とクリプトアジリティを備えたアーキテクチャを組み合わせ、将来の変化に対応できる量子安全な信頼の基点(Root of Trust)を提供します。
- 高スループットかつ低レイテンシでPQCにネイティブ対応
- 量子安全なアップデート、プロトコル、内部セキュリティメカニズム
- 要件の進化に応じて、新しいアルゴリズム、標準、機能を採用できるよう設計されたアップグレード可能なアーキテクチャ
- 前世代のHSMと比較して、1トランザクションあたり20倍のエネルギー効率を実現
当社史上最速のHSM
高ボリュームのユースケース向けに開発された、タレス独自設計の暗号プロセッサにより、従来の暗号処理とポスト量子暗号のワークロードを高速化します。
- PQCインフラの高性能なML-DSAおよび ML-KEMの処理に最適化
- 高スループットの従来型暗号処理をスケール可能
- SSL/TLS鍵保護、コード署名、デジタルIDなど、大量の処理やトランザクション向けに設計
スケーラブルな
マルチテナントアーキテクチャ
分離されたHSMインスタンスと予測可能なパフォーマンスにより、エンタープライズ環境からハイパースケール環境まで、安全にスケールできます。
- タレスの各HSMには1つまたは2つの暗号モジュールを搭載可能
- 各暗号モジュールが独立して動作し、同じラックスペースで2倍の収容密度を提供
- 各暗号モジュールで最大15個のHSMインスタンスをホストでき、2つの暗号モジュールを搭載した構成では、1台のアプライアンスで最大30個のHSMインスタンスを実行可能
信頼性の高いハードウェアによる鍵保護
改ざん検知機能を備えた信頼性の高いハードウェア内で、暗号鍵のライフサイクル全体を保護します。
- 鍵は常にHSM内で保護された状態を維持
- タレス独自設計の暗号プロセッサに対するサイドチャネル攻撃対策
- セキュアな監査ログ、デバイスアテステーション、クォーラム認証、多要素認証
コンプライアンス対応のトラスト基盤
信頼性の高いセキュリティ制御と、主要なセキュリティ認証取得を前提に設計されたハードウェアプラットフォームにより、厳格な規制や監査要件への対応を支援します。
- FIPS 140-3 Level 3およびコモンクライテリア認証取得を想定した設計
- GDPR、eIDAS、HIPAA、PCI DSSなどのコンプライアンス要件に対応
- 柔軟なセキュリティポリシー、職務分掌、クォーラム認証、MFAによりガバナンスを強化
タレスLuna HSMの専門家に相談する
Luna HSMをアプリケーションエコシステム全体と連携
業界屈指の幅広いサードパーティ製アプリケーションと統合エコシステムにより、多様なユースケースに対応します。 広範なパートナーエコシステムを活用することで、多数の標準アプリケーションを迅速に保護できます。タレス Luna Network HSMとの連携に対応した、ドキュメント化された統合機能をすぐに利用できます。
安心してLuna 8へ移行
現在Luna 7をご利用の場合も、Luna 8への移行はシンプルかつ低リスクで行えるよう設計されています。Luna 8は下位互換性を備えているため、既存のアプリケーションやユースケースをLuna HSM Universal Client経由で引き続き利用できます。これにより、業務への影響を最小限に抑えながら、安心してアップグレードできます。
テクノロジーは進化。信頼性はそのまま。
Luna Network HSMのお客様は、業界をリードするハードウェアだけでなく、
タレスの技術的専門知識、製品サポートリソース、ファームウェアへのアクセス、ドキュメント、ナレッジ記事、
カスタマーケース管理サービスも利用できます。
おすすめのリソース
注目のリソース
HSMバイヤーズガイド
HSMベンダーを選定する際に考慮すべきポイントを解説します。認証、導入の柔軟性、統合、拡張性、運用管理、ポスト量子対応などについて取り上げています。
よくある質問
Luna Network HSM 8の仕様を教えてください。
優れたパフォーマンス:
- ML-DSA-65およびML-KEM-768による高速PQC暗号処理を実現
- 高スループットの従来型暗号処理をスケール可能
最高レベルのセキュリティとコンプライアンス:
- 鍵は常に改ざん検知機能を備えたハードウェア内に保持
- GDPR、eIDAS、HIPAA、PCI-DSSなどのコンプライアンス要件に対応
- 強力な職務分掌を実現する複数のロールをサポート
- MofNによるクォーラム認証と多要素認証でセキュリティを強化
- サイドチャネル攻撃対策
- デバイスアテステーションによりHSMの真正性・完全性を保証
- QRNGを含むオンボードのデュアルエントロピーソース
- 外部エントロピーソースのサポート
- 冗長性、信頼性、ディザスタリカバリを確保するために、Luna Backup HSMを使用して鍵をハードウェア内で安全にバックアップ
運用コストを最適化し、容易に拡張:
- 各HSMには1つまたは2つの暗号モジュールを搭載可能。各暗号モジュールは独立して動作するため、同じラックスペースで2倍の収容密度を実現
- 各暗号モジュールは最大15個のHSMインスタンスをホスト可能。2つの暗号モジュールを搭載した構成では、1台のアプライアンスで最大30個のHSMインスタンスを実行可能
- 同一ハードウェア上のセキュアコンテナ内で、複数のLuna 8ファームウェアバージョンを実行可能
- APIおよびCLIツールを使用して、HSMの管理・運用プロセスを自動化
- 監視・ログ収集・メトリクス取得のために、既存の IT インフラストラクチャツールと連携可能
- 帯域外(Out-of-Band)診断およびハードウェア使用率メトリクスを提供
- 鍵管理およびコンプライアンス要件に対応する柔軟なセキュリティポリシー
- コンテナ内の Luna Client を使用することで、ポータビリティと効率性を向上、オーバーヘッドを削減
セキュリティ認証:
- FIPS 140-3 Level 3*
- コモンクライテリア*
- eIDAS 2コンプライアンスに対応するQSCD(Qualified Signature/Seal Creating)リストへの登録*
- ブラジルINMETRO認証(旧ITI)*
- NATO SECRET向けのNATO承認*
*進行中
技術仕様の全一覧については、Luna 8 Network HSM Product Briefをダウンロードしてください。
タレスLuna HSM(ハードウェアセキュリティモジュール)の一般的なユースケースを教えてください。
タレスLuna HSMは、PKIや認証局の鍵の保護、TLS秘密鍵の保護、ソフトウェア署名用の認証情報の保護、データベースやアプリケーションで使用する暗号鍵の保護、デジタル署名やトランザクション署名への対応、オンプレミス環境とクラウド環境にまたがる暗号サービスの一元化などに広く利用されています。その他にも、ポスト量子暗号への対応準備、デジタル資産、通信セキュリティ、IoTデバイスのセキュリティなどにも利用されています。
HSMは企業のサイバーセキュリティをどのように強化しますか?
ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)は、暗号鍵をソフトウェアや外部の信頼レイヤーにさらすのではなく、耐タンパー性を備えたハードウェア内で保護することで、サイバーセキュリティを強化します。専用のハードウェア環境内で鍵を保護することにより、HSMは、データ、アプリケーション、アイデンティティ、トランザクション、デジタルサービスを保護する暗号処理のセキュリティ強化を支援します。
さらにHSMは、アクセス制御、職務分掌、セキュアな監査ログ、クォーラム認証、多要素認証を適用することで、鍵管理に対するガバナンスの強化も支援します。規制対象の環境や高リスク環境で業務を行う組織のために、HSMは、暗号化・署名・認証・証明書保護などの重要なセキュリティ機能を支える高い信頼性を備えた信頼の基点(Root of Trust)を提供します。
ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)の最新の進化について教えてください。
HSMの最新の進化は、ポスト量子暗号に備え、暗号サービスをより効率的にスケールし、複雑なIT環境全体の運用を簡素化できるよう支援することに重点が置かれています。最新のHSMは、独立した鍵保管アプライアンスから進化し、今後登場するアルゴリズム、セキュアなマルチテナント、自動化、監視、一元化された暗号サービスをサポートする、クリプトアジリティに対応したプラットフォームへと変わりつつあります。
タレスLuna HSMは、他のハードウェアセキュリティモジュールと比べてどのような特徴がありますか?
タレスLuna HSMは、エンタープライズ、クラウド、ハイブリッド環境向けに、信頼性の高いハードウェアベースの鍵保護を提供するよう設計されています。PeerSpotで「General Purpose HSM(汎用HSM)」の第1位に評価されているLuna HSMは、強力なセキュリティ制御、幅広いアプリケーション統合サポート、スケーラブルな導入オプション、長年培ってきた暗号技術の専門知識を組み合わせ、組織による機密鍵の保護と重要なデジタルインフラのセキュリティ確保を支援します。
Luna 8では、タレスはLunaポートフォリオをさらに拡充し、量子対応セキュリティ、高性能な暗号処理、マルチテナントによる拡張性、クリプトアジリティを備えたアーキテクチャ、柔軟な運用を実現しています。Luna 8はタレスが新たに開発したHSMプラットフォームを基盤とし、タレス独自設計の暗号プロセッサを搭載しており、従来型アルゴリズムとポスト量子アルゴリズムの双方で高スループットの処理を実現します。さらに、ABI Researchは、タレスを世界のHSM総出荷台数でリーダー企業と評価しています。
タレスLuna HSMはクラウドセキュリティソリューションと統合できますか?
はい。タレスLuna HSMは、クラウド、ハイブリッドクラウド、マルチクラウドのセキュリティアーキテクチャに対応し、クラウドアプリケーションやサービス全体で使用される暗号鍵の保護と管理を支援します。これによりクラウドの柔軟性を活用しながら、鍵のオーナーシップ、アクセス、使用に対する強固なガバナンスを維持できます。
Luna HSMは、BYOK(Bring Your Own Key; 独自の鍵の持ち込み)、HYOK(Hold Your Own Key; 独自の鍵の保持)、データベース暗号化、デジタルアイデンティティ、コード署名、SSL/TLS鍵保護、アプリケーションセキュリティなどのユースケースに対応できます。さらにLuna 8は、API、CLIツール、監視・ログ連携、コンテナ内のLuna Clientなど、最新の運用モデルにも対応しており、分散環境全体でHSMを基盤としたセキュリティを導入し管理することを可能にします。
既存の Luna 7はどのように Luna 8 へ移行できますか?
Luna 8は、既存のLunaユーザーが、業務を中断することなくスムーズに移行できるよう設計されています。使い慣れたインターフェースや従来のLunaワークフロー、ユニバーサルクライアント(Universal Client)のサポートに加え、既存の鍵素材をそのまま引き継ぐことも可能です。互換性を重視した、安心の移行環境を提供します。
Luna 7のお客様向けに、Luna 8は既存のアプリケーションやユースケースを引き続きサポートしながら、より高いパフォーマンス、拡張性、量子対応の機能を提供できるよう設計されています。使い慣れた運用モデルを引き続き利用しながら、新たな暗号要件、高いスループット、より拡張性に優れた導入アーキテクチャに備えることができます。
Luna 8はポスト量子暗号(PQC)への取り組みに適していますか?
はい。Luna 8は、量子安全なトラスト基盤、PQCへのネイティブ対応、クリプトアジリティに対応したアーキテクチャにより、ポスト量子暗号への取り組みを支援できるよう設計されています。ML-DSAやML-KEMなどの高スループットのPQC処理をサポートしており、従来の暗号ワークロードへの対応を維持しながら、PQCへの移行計画やテストを開始できます。
Luna 8はさらに、量子安全なアップデート、プロトコル、内部セキュリティメカニズムをサポートし、QRNGを含むエントロピーオプションや外部エントロピーソースにも対応しています。アップグレード可能なアーキテクチャにより、PQCの標準、アルゴリズム、セキュリティ要件が進化し続ける中でも、柔軟に適応できるよう設計されています。
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