トークン化とは、機密データのデータフォーマットを維持しながら、解読不能なランダムな数字又は文字列に置き換えることで保護する仕組みです。トークン化によって、データは認識不可能なトークン形式になりますが、元のデータのフォーマットは保持されます。たとえば、1234-5678-1234 -5678というクレジットカード番号をトークン化すると、2754-7529-6654-1987となります。これは元の番号と同じ形式のため、多くの操作でこの形式のデータを呼び出して使用することができますが、カード所有者の個人情報に結びつく恐れはありません。トークン化されたデータは、元のデータと同じサイズ/形式で保管されます。そのため、トークン化されたデータを保管するためにデータベースのスキーマやプロセスを変更する必要はありません。
データのトークン化により、クラウドやビッグデータ、外部委託環境に移行する際も、制御機能やコンプライアンスを維持できます。
テキストファイル、PDF、MP3など、保存するデータのタイプが構造化された形式になっていない場合、トークン化は仮名化の形式として適切ではありません。このような場合は、ファイルシステムレベルの暗号化が適しています。ファイルシステムレベルの暗号化では、データの元のブロックが、暗号化されたバージョンに変更されます。